「今月も楽天カードの支払いが間に合わない…」
毎月そう思いながら、なんとかやりくりしている方は少なくないと思います。リボ払いの残高はいつまで経っても減らず、気づけば他のカードにも手を出してしまって、もう何から返せばいいのかわからない。督促のメールや電話におびえながら、誰にも相談できずに一人で抱え込んでいませんか?
私もかつて、借金の返済に追われる日々を送っていた時期があります。だからこそ、今のあなたの気持ちが痛いほどわかります。
でも、ここで一つだけお伝えしたいことがあります。
借金問題には、必ず出口があります。
その一つが「債務整理」という、法律で認められた救済制度です。「債務整理」と聞くと、「自己破産して全てを失うことになるのでは…」と不安に思うかもしれません。でも実は、家も車も手放さず、ただ利息をカットして無理なく返済していける「任意整理」という方法があるんです。
特に楽天カードの場合、この任意整理がとても有効です。楽天カードは他のカード会社と比べても交渉に応じてくれやすく、多くの人が任意整理で生活を立て直しています。
この記事では、楽天カードの債務整理について、できるだけわかりやすく、そして正直にお話しします。専門用語はなるべく使わず、「実際どうなの?」という疑問に一つひとつ答えていきますので、最後まで読んでいただければ嬉しいです。
債務整理って、具体的に何をするの?
まず、債務整理には大きく分けて3つの方法があります。
1. 任意整理:利息をカットして分割で返す
任意整理は、弁護士や司法書士があなたの代わりにカード会社と交渉して、「これから先の利息はゼロにしてもらい、元金だけを分割で返済させてください」とお願いする手続きです。
裁判所を通さないので手続きも比較的シンプルで、周りに知られることもほとんどありません。家族に内緒で進めることもできます。
ただし、元金そのものは減りません。あくまで「利息をなくして、返済しやすくする」という方法です。
2. 個人再生:借金を大幅に減らして返す
個人再生は、裁判所に申し立てて、借金を5分の1から10分の1程度まで減額してもらい、それを3〜5年で返済していく手続きです。
住宅ローンがある人でも、家を残したまま手続きできるのが大きな特徴です。ただし、安定した収入があることが条件で、手続きも複雑になります。
3. 自己破産:借金をゼロにしてもらう
自己破産は、裁判所に「もう返済できません」と認めてもらい、借金の支払い義務を免除してもらう手続きです。
一定以上の価値がある財産(家や車など)は手放すことになりますが、生活に必要な最低限のものは残せます。収入がなく、どうしても返済できない人にとっては、人生をやり直すための大切な選択肢です。
この3つの中で、楽天カードの返済に悩んでいる方の多くが選ぶのが「任意整理」です。なぜなら、楽天カードは任意整理にとても協力的だからです。
楽天カードは任意整理に応じてくれるの?
結論から言うと、楽天カードは任意整理に非常に協力的です。
実際に任意整理をした人たちの事例を見ると、以下のような条件で和解できているケースがほとんどです。
- 将来利息は全額カット
- 最大60回(5年間)の分割払い
- 早めに手続きすれば、遅延損害金もカットしてもらえる可能性あり
例えば、リボ払いの残高が100万円あったとします。このまま返済を続けると、利息だけで数十万円も余計に払うことになりますよね。でも任意整理をすれば、利息がゼロになり、100万円を60回で割った約16,700円を毎月返していけばいいんです。
利息に追われることなく、確実に借金が減っていく。これが任意整理の最大のメリットです。
任意整理の流れを知っておこう
任意整理は、基本的に弁護士や司法書士に依頼して進めます。流れはこんな感じです。
1. 弁護士・司法書士に相談する
まずは無料相談を利用して、今の状況を正直に話してみましょう。借金の額、収入、家族構成など、恥ずかしがらずに全て伝えてください。専門家はあなたを責めたりしません。
2. 依頼すると、督促がピタッと止まる
依頼すると、専門家がすぐに楽天カードに「受任通知」というものを送ります。この通知が届いた瞬間から、あなたへの直接の督促は法律で禁止されます。電話もメールも来なくなります。
この時点で、精神的にかなり楽になるはずです。
3. 専門家が交渉してくれる
あなたは何もする必要がありません。専門家が楽天カードと交渉して、「利息をカットして、60回払いにしてください」とお願いしてくれます。
4. 和解が成立したら、返済開始
交渉がまとまれば、新しい返済計画に沿って返済を再開します。利息がないので、返済した分だけ確実に借金が減っていきます。
気になる費用のこと
「弁護士に頼むとお金がかかるんじゃ…」
そう思いますよね。確かに費用はかかります。相場は1社あたり5万円〜15万円程度です。
でも、多くの事務所では分割払いに対応しています。それに、受任通知を送ってもらえば返済が一時的にストップするので、その間に費用を積み立てることもできます。
何より、利息をカットしてもらえることを考えれば、長い目で見れば確実にプラスになります。
初回相談は無料の事務所がほとんどなので、まずは相談だけでもしてみることをおすすめします。
任意整理をすると、楽天のサービスはどうなる?
これも気になるところですよね。正直にお答えします。
楽天カードは使えなくなります
任意整理の対象にした楽天カードは、強制的に解約されます。家族カードやETCカードも使えなくなります。
でも、他の楽天サービスは基本的に使えます
| サービス | どうなる? |
|---|---|
| 楽天銀行 | 楽天銀行を任意整理の対象にしなければ、口座はそのまま使えます |
| 楽天市場 | 引き続き買い物できます(ただし楽天カード払いは不可) |
| 楽天モバイル | 引き続き使えます(支払い方法の変更が必要) |
つまり、楽天カードが使えなくなるだけで、他のサービスへの影響は限定的です。
「ブラックリスト」って実際どうなの?
任意整理をすると、信用情報機関に「事故情報」として登録されます。いわゆる「ブラックリストに載る」という状態です。
登録される期間:完済してから約5年間
この期間中は、以下のことができなくなります。
- 新しいクレジットカードが作れない
- ローンが組めない(住宅ローン、車のローンなど)
- スマホの分割購入ができない場合がある
正直、不便です。でも、逆に言えば「借金ができない状態」になるので、この期間に現金主義の生活習慣を身につけることができます。
そして5年経てば、この情報は消えます。また普通にクレジットカードを作れるようになります(ただし楽天カードは除く)。
任意整理後、またクレジットカードは作れる?
5年経って事故情報が消えれば、他社のクレジットカードは作れるようになります。
ただし、一度任意整理をした楽天カードは、もう二度と作れません。これは「社内ブラック」と呼ばれるもので、楽天カード社内にあなたの過去の記録が残っているからです。
でも、他のカード会社なら問題ありません。事故情報が消えた後、他社のカードに申し込めば、審査に通る可能性は十分あります。
一人で悩まないで、まず相談してみませんか?
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
借金の問題は、一人で抱え込んでいても解決しません。むしろ、時間が経つほど利息や遅延損害金が膨らんで、状況は悪くなっていきます。
「こんなこと、誰にも相談できない…」
そう思う気持ちはよくわかります。でも、弁護士や司法書士は、あなたと同じような悩みを抱えた人たちを何百人、何千人と見てきています。あなたを責めたり、馬鹿にしたりすることは絶対にありません。
今は、無料で相談できる窓口がたくさんあります。
- 法テラス:国が設立した法律相談窓口。収入が少ない人は費用の立替制度も利用できます
- 日本クレジットカウンセリング協会:クレジットカードの相談を無料で受け付けています
- 各地の弁護士事務所・司法書士事務所:初回相談無料のところが多いです
まずは電話やメールで相談してみてください。「今、こういう状況で困っているんですが…」と話すだけでも、気持ちが楽になるはずです。
最後に
楽天カードの返済に苦しんでいるあなたへ。
借金があることは、決して恥ずかしいことではありません。誰にでも起こりうることです。大切なのは、「このままではいけない」と気づいて、行動を起こすことです。
任意整理は、あなたの人生をリセットするためのボタンではありません。でも、今の苦しい状況から抜け出して、もう一度前を向いて歩き始めるための、大切な一歩になるはずです。
この記事が、あなたが勇気を出すきっかけになれば、これ以上嬉しいことはありません。
一人で悩まないでください。必ず、道はあります。